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    持てそうもない荷物なら、
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      映画「海街diary」観てきました。自分用メモとしてざーっとした感想でございやす。原作厨の言うことなので軽く聞き流してくんさいや〜





      ↓以下ネタバレ満載↓








      私はこの作品の原作のファンです。何度となく読み返しては反芻し、自分の中で海街diaryの世界を原作から実写に変換し続け、今に至ります。実際に実写化の決定が発表になったとき、私と私が作り上げてきた海街diaryの世界との蜜月が終わりを告げました。悲しい気持ちになる傍ら、私以外の人の目を通した海街diaryの物語(もちろん商業作品ですから、色々な大人の事情も加わっているということも踏まえて)が見られるという楽しみが増えたと胸をときめかせました。自分が見ているものを他人はどんな風に受け取り、どんな風に形作るのかということを確認するのは、とても必要なことだと思います。海街diaryに限らず、0から1にしたものを次は1から2にも3にもしていく作業を重ねてエンターテイメントの世界は成り立っています。ノベライズ、コミカライズ、アニメに実写に舞台…。なので公開をとてもとても楽しみにしていました。そして、期待通り、とても素敵な映画でした。四季折々の鎌倉の町並みを堪能できたし、四姉妹も本当に美しくて、まさに眼福という感じ。仮に原作を知らなくても観てたんじゃないかなと思います。

      でも、原作を読んでいたからこそ気になる点が多々あって、それを挙げ始めると思いの外すごい量になっちゃって完全にただの悪口だし個人的な好みも盛りだくさんに入ってるし私この映画全然気に入ってないみたいに思われるレベルなんですが、本当に、すごく好き、ですので…どうか誤解の無きよう…誰が読んでるか知りませんが……。


      この作品の原作は現在6巻まで出版されています。複雑な家庭環境を抱えて鎌倉に暮らす彼女たちの濃密な物語を2時間やそこらの尺にまとめるのですから、抜き出して抜き出して、選び抜いた上で残ったエピソードで映画は構成されています。それ故メイン級のキャラクターについても残酷なまでに端折られる。すずの学校の友達やサッカーのチームメイトもそうでした。それは別にいいんです。

      ただ、風太。風太だよ。辛うじて出てくるも、落ち込み気味のすずちゃんの突然のくら〜い愚痴を聞くだけの男…みたいな扱い…。もういっそのこと思い切って風太のエピソードも全部削ればよかったんでは?!梅の実はすずひとりで取ってたやん!ああいう風にしたらよかったやん!とか思ってしまった。チームメイトとキャッキャする描写はあっても誰がどれだとかはもう明かさなかったらよかったんだよ。こっちで勝手に脳内補完するやんか。姉妹・引いては家族のお話に集中するのなら、変に欲張らずにその辺は切り捨てればよかったのに…。

      私はすずと風太が徐々に心を通わせるようになる過程がとても好きだったので、特に何があったというわけでもないけどなんかそんな感じのイキフンでした〜的な流れがほんとに許せない…。あと風太役の子がすんごい細い上に顔が小さすぎて気が散りました…風太はもっと中肉中背やしすずより顔が小さいなんてありえないんや…。中学生男子に中肉中背を求める方が酷なの…?でもほんとに細すぎでしょうよ…。あと同じようなことでいうと智章の存在がわけわからなすぎる…アレ何やったん…?

      次に、ほんとに個人的なことなんですが、好きなシーンがことごとく肩透かしっていうか、アレッ?!みたいな状態で終わっていったのが残念でした。序盤のお父さんのお葬式で、陽子さんがグズグズした挙句すずに出棺の挨拶までさせようとするシーンで幸ねえが一喝するとことか(「子供であることを奪われた子供ほど〜」のくだりや「出棺のあいさつなんて〜」という補完がないまま陽子さんが「妻だもの!」ってやる決意しちゃったから「あの人の家族は私よ!」みたいに香田三姉妹と敵対してお父さんを取り合ってるみたいに思えた)お葬式後にすずの好きな場所へ連れてってもらって、そこですずが大声で泣くシーンとか(後半クライマックス辺りのオリジナルシーンで代替してるのかもしれませんが、それならせめてあの場に佳乃も千佳もいて欲しかった)すずを鎌倉に呼ぶことを決めた後、発車した電車の中からは声が届かないから「待ってるからね!」ってメモを出すとことか、おばあちゃんの法要の後にすずと幸ねえが並んでカレーを作るシーンで涙を流すすずの肩を幸ねえが抱いて慰めるシーンなのにすずは泣かねえし幸ねえも「あ…」みたいな感じでなんかモヤモヤしたものが残ったまま終わったり(それもまたクライマックスのシーンで得られるある種のカタルシスに繋がるのかもしれませんが)他にも幸ねえと椎名先生が海辺の階段で別れるシーンとか、坂下さんがなんか仄暗〜いキャラになってたのもそうだし、ツンデレのはずの福田さんがほぼデレだったのもモヤったし(関西弁がリリーさんの出身に合わせて九州の言葉になってたのはなんか許せた リリーさんにやってもらうならそっちの方が自然ですもんね…)あと二ノ宮さんのお葬式で四姉妹と福田さんが話してるときに後ろにいたおばちゃんは誰だよ!!!原作の絡み的にはマサママがしっくりくるかもわからんが映画にはマサママどころかマサ本人をマサとしてちゃんと扱ってないのにママだけあんな風に出すのも意味不明だし絶対いらんかったやろあのおばちゃん!!!

      台詞の中に「アレする」っていう言い回しがやたら多いのも気になった。そりゃ普通に日常会話で「ホラ…な?わかるやろ?」的なニュアンスでよく使う言葉ではあるかもしれませんが、えっそこぼかす必要ある?普通に「暮らしてた」とか「考えてみて」とか言った方がいいんじゃ…っていうところを「ちゃんとアレしてた」で「アレしてみてね」とか言って…えー??そうなん???ってなった…。リアリティを追求していたのだろうか…だとしたら追求しどころ変では…。

      しかし、漫画という媒体を通していたからこそ若干和らいでいた設定のキツさが実写になるとありありとわかるものですね…。「父親が女を作って出て行き、母親も別に男を作って出て行き、祖母の家に置いて行かれた三姉妹」が、「自分たちを捨てた父親と父親が自分たちを捨てて選んだ女性の間に出来た子」と一緒に暮らす、という話ですから、よく考えなくてもヘビーな関係なんですが、どういうわけかそんなに重くは感じていなかったんですよ私。だけど、実際に生きてる人間として彼女たちの姿を目の当たりにしたとき、この人たち結構すごいことしてんな、と思ってしまいました。本人たちはあまり気にしてないようですが…。そら大船のおばさんも心配するわ…。おばあちゃんの法要のシーンで、お寺さんのトイレの前ですずと三姉妹のお母さんが二人きりで話すシーンがあって、本当にハラハラしました。あとその後の家でのケンカのシーンな。「やめてえええ!!!すずどんな顔してその場におったらいいんやーーー!!!!!」って叫びたい衝動に駆られた。原作は大船が幸ねえとお母さん引き離してさっさと帰ってたけど、映画、アイス食おうとしてた矢先でしたやん…。あの後あのアイスどうなったんやろ…。あの空気のまま食べても完全に美味しくないし食べずに置いて片付けるときの気まずさも半端ないやろ…「あは、ちょっと溶けちゃってるね…」とか言いながら周りの様子を伺う千佳の姿が目に浮かぶ…。千佳はほんとに穏やかで平和主義というか、姉ふたりの喧嘩をオロオロしながら見てる感じがすごく可愛かったっていうか夏帆ちゃん可愛いし千佳も超好きなのですごく良い配役だなって…思いました…可愛い…。

      あ、ついでに四姉妹についての雑感…。キャスティングを初めて知った時、いい感じだなーとは思いつつ、私は綾瀬はるかさんだけはどうしても「幸ねえ」として受け入れるのは違和感があって、実際に映画を鑑賞しても、その気持ちはやはり拭い切ることが出来ませんでした。私の中の幸ねえは、髪の毛が短くてキッとしていて、佳乃とは違った意味での気の強さが見た目に滲み出ているようなイメージだったので(劇中で本人も言っていたように、ずっと学級委員長だった!っていうのが、ああそうでしょねーって一目でわかるような感じ)綾瀬はるかさんはあまりにも雰囲気が柔らかすぎたんですね…。

      確かに髪の毛をひっつめて、まっすぐ背筋を伸ばして妹たちの前に立つ彼女はきりりと美しく、長女然としていました。でも、やっぱり、幸ねえではなかった。とても素敵だったんですよ。すごく上手だし、綾瀬はるかさんは声も良いですよねえ。山で叫んでるシーンで「ええ声…」って思った。でも私の幸ねえにはなれなかったんや…ごめんなさいよ……。

      でも、やはり「眼福眼福ゥ!」というキャスティングのイメージは終始変わらず、四姉妹がご飯を食べ、お風呂に入り、おしゃべりをし、重ねてきた暮らしを分け合い、また新たに重ねていく様は、それだけで価値があると心底思えるほどに美しく健やかで、ああ素敵な映画だ…としみじみ思いました。カマドウマのくだりめっちゃ良かった…長澤まさみかっわいいな…ブラ姿も拝めて幸せでした…。あとお風呂上がりにタオルをパッと開いて扇風機の風を一身に受けるすずちゃんのシーンを入れてくださいましてありがとうございました…(土下座)


      そんなこんなでした。色々書きましたが、是非是非また観たい映画でした。写真集も欲しい…あと原作の新刊はいつ出るんですか…ペース的に多分来年やが…遠い……

      | いろいろ感想 | 21:16 | comments(0) | - |
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