恋人の家に泊まった日の夜。知らん男とセックスをする夢を見る。何故だか中出しされて私は「馬鹿あああ!何するがよー!!」と絶叫。馬鹿はお前だ。抜かれた後の穴から精子がドロリドロリと流れ出る。泣きながら目が覚める。涙でぼんやりとした視界に恋人の背中が映り、あ、夢だったわ、と一安心。ふと両足の間から何かが流れ出る感覚にクラリ。生 理 始まったやばい出てる、出てるパンツ濡れてるズボンはどうだ?かろうじて濡れてない、よし布団も汚してない、けど、今からどうすればいい?生理用品がこの家にあるわけがない。が、一応訊いてみる。「…生理用ナプキン、とか、無いですよね…」「あったら怖いわ」「ですよねー」「なに?始まったん?よかったな(私は生理不順)(そしてそれを知っており心配してくれている恋人)」「…………始まって…ない!」急に恥ずかしくなった私はバレバレの嘘を吐く。「え?」「始まってないもん!!シャワー浴びてこよっと!!!!(昨夜はきちんとお風呂に入った上に私は朝シャンが嫌い)」「何言うてんねん」構わず私は奇妙な動きで立ち上がり服を着たまま風呂場へ飛び込む。下半身すっぽんぽんぽこぽんぽこりん。酷いことになっていた(詳細は言わん)ぬるま湯でしか落ちぬ経血よ。シャワーで下半身とズボンとパンツを泣きながら洗う。トントン。浴室の扉を恋人が叩く。シャワーを止める。恋人は扉を開けようとするが施錠されており解放不可。トントン「ナプキン買ってきたるわ」「いいです!!」「何でやねん」(ホントだよ)「生理始まってないもん!!」(何でだよ)「はぁ……トイレの便座カバーに付いてたで、血」「え…っ」そういえば夜中に寝呆け眼で用を足しに行った。あのとき既に始まっていたということだ、と、悟ってまた私は死にたくなる。「う、ううう、ひぃっく」「何で泣くねん、ナプキン買ってきたるから」「自分で買いに行きますうぅ」「あほか、血ィ止めるモンも無いのにどうやって外出るねん」「う、うえ、うっ、うううぅ」「だぁから、何で泣くねん」「ううう、は、恥ずかしい」「はあ?!あほか!!」「ごめんなさいぃぃ」「おまえは男と女どっちや!」「女ですううぅ」「せやな!!何も恥ずかしいことあれへん!!」「うわああああぁぁん(爆泣き)(21歳)」「買ってくるから身体拭いて待っとけ!!」「うあぁぁ、う、うっ、ぅわぁあああぁぁん(成人女子)」「泣くなー!!どんなんがいいねん!!」「はっ、羽付きー!!」「だはははは!!」笑いながら出ていく恋人。泣き続ける私。泣きながらトイレの便座カバーも剥いで洗う私。少し経って恋人帰宅。「身体拭いて待っとけ言うたやろ!風邪引くやろ?!はよ出ろ!ほらナプキン!」「パンツ無いぃぃ(まだ泣いている)」「それ乾くまで俺のサイズちっちゃいパンツで我慢せえ!」「トランクスやん!」「やかましいわ!」「ナプキンがフィットしませんや!」「無いよりマシやろがー!!」結局パンツを極限までガニッと上にあげてハイレグ状態で過ごすことに。涙も収まった私は寝転がっている恋人の足にしがみつき「すみませんでした」「ごめんなさい」「申し訳無い」と呟き続けた。蹴られた。そんな平和な朝でした。